2014年04月26日

秘められた可能性~

聞いた話ですが…。

マハヴィーラが、後に敵対者になるゴシャラクという弟子と一緒にある村を通り過ぎていた。
小さな植物を見つけるとゴシャラクはマハヴィーラに

「ほらここに植物があります。」

「どう思われますか?」

「成長して花を咲かせるでしょうか?」

「それとも花開く前に死ぬでしょうか?」

「その未来はどんなもんでしょうか?」

マハヴィーラは、すぐに目を閉じて植物の前に座った。
ゴシャラクはずる賢く、

「この問題を避けるのですか?」

「目を閉じて何が起こるというのです?」

彼は、何故マハヴィーラが沈黙し、目を閉じたかのかわからなかった…。
マハヴィーラは“本質”を探していた。

その植物の実存の中、魂の中に深く降りていく必要があった。
そうしなくては、何が起こるかは語れなかった。

暫くすると、マハヴィーラは目を開けて…

「この植物は、生き長らえて花を咲かせるだろう。」


ゴシャラクは即座に植物を根っこから引き抜き、投げ捨てると嘲笑った。
マハヴィーラをやり込めるのに、これほどいい方法はなかった。
マハヴィーラはその時、何も言わなかった。

何故なら、ゴシャラクがその植物を根こそぎにし、挑戦的に投げ捨てたから…
ゴシャラクは笑い、マハヴィーラは微笑んでいた。

そして 再び二人は旅を続けた…
すると激しい雨が降り始めた。

嵐だった。
七日間にわたり、激しい雨は絶え間無く降り続いた…

彼らはまる七日、外に出られなかった。
雨がおさまると、彼らは戻り始めた。

その途中、七日前にマハヴィーラが目を閉じて植物の内なる実存を知ろうとした地点に辿り着いた。
彼らは、その植物が再び地面に根をはり立ち上がっているのを見た。
激しい雨と風のおかげで地面はぬかるみ、柔らかくなって、植物の根は地面に食い込んでいた。
植物のたくましさ

マハヴィーラは再び目を閉じ、植物のそばに立った。
ゴシャラクは、非常にきまりが悪くなった…
マハヴィーラが目を開けると、ゴシャラクは…びっくり

「私は驚き、当惑しています。私はこの植物を引き抜き、投げ捨てました。なのに再び育っているではありませんか。」

マハヴィーラは答えた

「これは生き長らえて花を咲かせるだろう。」

私は種子の秘められた可能性と状態を見るために目を閉じた。
引き抜かれても再び根をはれるかどうか?自滅的かどうか?
そういった強い本能と死への願望のどちらを持っているか?

…もし本能が自滅的だったら、貴方の“助け”を利用して死んだだろう。
私はそれが生きようと強く願うかどうかを見たかった。
もし生きると決めたら、それは生きるだろう。

私は貴方が引き抜き、投げ捨てようとしている事は知っていたのだよ…

ゴシャラクは尋ねた。

「何をおっしゃっているのですか?」

マハヴィーラは

「目を閉じて、植物の内なる実存を覗き込んでるとき、私は貴方がそれを引き抜こうと決意して、そばに立っている」

と言う状況を見ていた。
私は引き抜くだろうとわかっていた。

だか、植物が生きるために内なる可能性や自信や意志力をどれだけ持っているのか知る必要があった…。
もし、それが死を待っている口実を探していたら…

貴方はそれが死ぬための充分な口実になっただろう。
そうでなければ、引き抜かれた植物は再び根付くだろう。

ゴシャラクには再び植物を引き抜く勇気はなかった…。
彼は恐れていた。
さっきはゴシャラクが笑いながら村に向かったが、
今度はマハヴィーラが微笑みながら先を歩いていた。

ゴシャラクは尋ねた…

「なぜ微笑んでいらっしゃっるのですか?」

マハヴィーラは

「私は貴方を見つめ、貴方の可能性について考えていた。貴方が植物を二回引き抜くかどうかをね…」

ゴシャラクは

「私がそうするかどうか、わかりましたか?」

マハヴィーラは

「それは本質的なことではない。貴方は引き抜いたかもしれないし、引き抜かなかったかもしれない…だが、植物がそれでも生きたいと望んでいる事は本質であり、避けられない真実。 全存在、全生命が生きることを望んでいた…。それが本質だびっくり

「貴方がそれを投げ捨てるかどうかは、非本質的なこと。それは貴方次第だった…」
「でも貴方は植物よりも弱くて意思が薄弱だと証明されてしまった…。貴方は負けてしまったのだよ。」

ウチアタイしてしまった

貴方 ‘’ソレ”は可能性かも知れません。

草々キラキラ 


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Posted by 鑑定マスターSHIN at 00:27│Comments(0)奇跡の物語
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